菅家旅館 ~ボストン本店~
ボストン近郊の町にある、小さな小さなお宿でのお話。女将のナオコが、お料理の事や周辺の観光スポット、日々の生活等をふんわりと語ります。
ボストンの時刻と天候

只今、こちらは

Click for Boston, Massachusetts Forecast

            でございます。



来館者人数

貴方は、当旅館をご利用下さった

          人目のお客様です。



最近の記事



月別アーカイブ



カテゴリー



最近のコメント



最近のトラックバック



ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる



RSSフィード




スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


「記念すべき日におよばれ」の巻

        first-communion1.gif
       *彼らの通うカトリック教会にて。(私、留守役なんで、この写真はおとっつぁんの撮影です。)

皆様、こんばんは。
今晩のお話は、菅家旅館 旧館にも登場した我が友人、セラフィナ一家についてです。(カラーの文字をクリックすると、以前の記事をご覧いただけます。)


・・・それは、つい1週間程前のある日の事。
普段はめったに鳴る事のない、私の携帯電話のベルが突然鳴りました。電話の向こうからは、「Hi, Naoko ! How are you ?」と、いきなり名乗りもしないで、親しげに話しかけて来る、聞き覚えのある声。

そう。それは、こちらに来てからできた、私の最初の友人セラフィナの声でした。
「元気にしてる?」「子供達はどう?」などなど、一通りの挨拶と近況報告をしあった後、彼女が言いました。
「今度の土曜、私の娘達の”ファースト・コミュ二オン”なのよ。だから、ナオコも子供達と一緒に、そのパーティに来ない?」

その時は、「ああ、パーティだったら行く!行く!」というような、ほんの軽いノリで返事を返した私。”ファースト・コミュ二オン”の何たるかも、全く気にとめず、「久しぶりに、あの家族と過ごすのも、楽しいだろうなぁ」なんて、なんとな~く思っていただけだったのでした。


そして、そのパーティ当日。
彼女からの、朝一番の電話で起こされた私は(なっ、なんと、朝の6時内。普段の休日だったら、まだ、夢の中です。)、予定していたのよりも1時間半も早い、9時30分におとっつぁん(セラフィナのご主人の事。当旅館では、皆、彼の事をなぜかこう呼んでいます。)の車に乗せられ、彼らの家へと向かいました。

いやね、久しぶりに会った、彼らの娘達の元気な事。
「待ってました!」とばかりに、玄関先に飛び出して来たのは、次女のムギシャと三女のマホロ。
当旅館の従業員、ジュンとミィが車から降り立つや否や、駆け寄って来て、同じ様な年齢にも関わらず、彼らを抱き上げようとします。
そんな様子を、少し離れた場所から眺める長女ソラジェも、ニコニコと嬉しそう。数ヶ月見ない内にスラリとして、何だか以前より大人びた感じを受けました。

でもね、驚いた事に、3人とも真っ白なドレスに身をつつみ、まるで、どこかの国のプリンセスのような格好をしているのです。

「今日は、何の記念日なの?」
問いかけた私に、「今日は、ソラジェとムギシャの、ファースト・コミュ二オンだからね。」と答えつつ、4人姉妹の母セラフィナが登場。腕の中には、昨年9月に生まれた末っ子、グラディスが抱かれています。
「だから、今から教会に行って来るわ。ナオコ、その間にお料理と準備をお願いね!」

   first-communion2.gif
*皆揃って、「ハイ!チーズ」のはずが・・・。以前も会った、コンゴの子供達も一緒に。

かくして、彼らが教会へ行っている間に、机の上を整え、すでに用意されていた料理やスナックを皿に盛り付け、留守居役の如く、過ごしていた私。けれどね、その”ファースト・コミュ二オン”って物が何なのか、実は、未だ理解できないでいたのですよ。

「カトリック教会で行われる、子供のための儀式って何だったっけ???」
日本語で言われれば、漠然とではあるけれど、きっと分かったはず。でもね、英語で言われてもねぇ・・・。

どれほど重要な儀式なのか分からないまま、それを祝うためのパーティに参加するってのも、何だか、おかしな話ですよね。そこで、用事を済ませた私は、最後の切り札!?、我が主人に電話を掛けました。

一通りの状況を話した私に、主人の一言。
「それって、初めて、聖体拝領するって事なんじゃないの?」

はは~ん、なるほど。そういう事だったのか!
そう言われたら、理解できるわ。以前、カトリック教会に足を踏み入れた時にも、何のための儀式か、教えてもらったな・・・。


こうして、”ファースト・コミュ二オン(First Communion)”の何たるかを、改めて認識できた訳なのですが、多分、多くの方が私と同じくして、そう言われてもピンと来ないはず!?そこで、簡単な説明をしてみる事にいたします。

                ★ ”Communion” について ★

日本では”聖体拝領”、こちらのプロテスタント教会では、”ユーカリスト”と呼ばれている事も。

イエスが、弟子達と共にとった最後の食事、”最後の晩餐”の際、弟子達にぶどう酒とパンを分け与えられながら、「このパンは、あなた方に与える私の体。」「このワインは、神があなた方を救って下さるという、新しい契約を保障する物。つまり、あなた方の魂を救うために、私が流す血の代わり。」とおっしゃった事から、薄っぺらい無酵母のパン”hostia”を聖体・・・イエスの体、ぶどう酒をイエスの血として授かる儀式。
こうして、パンとぶどう酒をイエスの肉体として授けられる事により、イエスを通して、信者が聖なる者・・・神と交わる事を意味する。

また、カトリックにおいては、この儀式がミサの中心となり、神父は、パンをイエスの体、ぶどう酒を血に変える・・・聖変化(せいへんげ)させる力を持っているとされる。
初めての聖体拝領”First Communion"は、8歳前後の年齢で行われるらしい。

   

1時間ほど後、とても興奮した様子で帰って来た、本日の主役ソラジェとムギシャ。そんな彼らに初めて、大人と同じように儀式に参加した、その感想を聞いてみる私。

「初めてのコミ二オンは、とてもハッピーだったわ。」
「私達、子供だから、ワインは貰えないの。神父さんは、飲んでたけれどね。」
「パンはね、薄くて、丸くて、クラッカーみたいだったわ。でも、味は本当のパンみたい。」

こう、嬉々として話してくれたソラジェ。そして、そんなソラジェを見守るセラフィナもおとっつぁんも、いつもよりどことなく幸せそうに見えました。

   first-communion-food.gif
*パーティのために用意された料理の数々。今まで、食べたことのない食材を使った品も。

大切な儀式を終えた後は、皆が、お待ちかねのパーティです。
その日、同じ教会で、同じように”ファースト・コミュニオン”を済ませた子供達、その家族2組、セラフィナ一家の友人達も、一緒に参加しました。

セラフィナ一家はルワンダから、後の家族もコンゴ、ウガンダからと、アフリカンな料理が並ぶテーブルの上。
特にめずらしかったのは、”カサバ”と呼ばれる植物の葉っぱをパームオイルで炒め、ピーナッツバター、ビーフを加えて煮込んだ料理(写真・中央)と、その根っこにあたる、”カサバ芋”と豆(種類は不明)を蒸したような料理です。

カサバ芋からは、良質のでんぷんが採取され、タピオカの原料にもなるらしいのですが、芋自体には甘みがあって、まるで、さつま芋のようなお味。
また、カサバの葉をビーフと共に煮込んだ料理は、スパイス抜きの、インドのほうれん草カリーのよう。思ったよりも苦味はなく、加えられたピーナッツバターのコクと、その風味がほのかに感じられ、白いお米にもマッチします。

そうそう。多少、獣臭さが気になったけれど、骨付きのゴート(ヤギ)の肉をオーブンで焼いた物もありましたよ。


そんなこんなでこの日一日、セラフィナとその家族、そして、その友人達と過ごした訳なのですが、彼らと一緒にいると、気付かされる事が沢山。

印象だけで物を言ってしまえば、本当につまらない、些細な事で悩んでいる自分がバカらしくなるくらい、大らかで、陽気で、優しくて、ドシンと構えている・・・。

実を言えば、セラフィナんちのおとっつぁん・・・ノエルは、彼らの国ルワンダやアフリカが大きく抱える、人権問題の専門家。
多くは語ってくれませんが、多分、母国では相当な苦労をされて来た方だろうと思います。けれど、そんな事を微塵も感じさせない明るさと、そして、強さを感じさせてくれる、彼とその妻セラフィナ。

今の私には、そんな彼らから学ぶべき事が、沢山あるような気がしています。

スポンサーサイト



女将よりのご挨拶

女将  ナオコ

Author:女将 ナオコ
ボストン近郊のこの地に菅家旅館を営んで、2年たらず。
まだまだ修行中の身ですが、従業員と共に、皆様方のご来館を心よりお待ち申し上げております。
もちろん、一見さんも大歓迎ですよ!
(”菅家旅館 ボストン本店"は、HP及びこのブログの名称であり、実際には営業いたしておりません。)



従業員紹介

当旅館従業員について、お知りになりたい方は、コチラ↓をクリック。



菅家旅館 ボストン本店への入り口

菅家旅館について、お知りになりたい方は、コチラ↓をクリック。



主人コージの本業(副業!?)

主人 コージ本業について、お知りになりたい方は、コチラ↓をクリック。



ブログ内検索



リンク

このブログをリンクに追加する





上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。