皆様、こんばんは。
今夜は久々にパソコンのご機嫌が良いため、ブログの更新をいたしております。 そうは言っても、”Y”や”H”のキーの反応が悪かったり、それが一転、一度タッチしただけで、”yyyyy”なんて表記になってしまったりと、まともではないのは確か。 本格的に壊れてしまわないうちに、対策を練らなければならないのかもしれません。
という事で、また調子が悪くなってしまわないうちに、タタタッ〜と書き進めてまいりたいと思っている訳なのですが、今回のお題は「別れ」。
六月のこの時期、こちらでは修業・卒業の季節です。
当旅館近くのハーバード大でも、本日が卒業式でした。 ここを巣立った人達が全米各地、いえ、世界各国に散らばって行くのもこの時期。当然、私どもの生活の中でも、様々な別れを経験する季節です。
それは、本日の夕食時。
いつも元気一杯なはずのジュンが、いつになく言葉少な。 何やら、ため息などもついております。
「どうしたん?何か今日、嫌な事あったんか?」 そう尋ねる私にも、ただ首を横に振るばかり。 ただ一言、 「明日から、ヴァレリーが学校にこうへんねん・・・。」 そうして、また一つ、深いため息をつきました。
”ヴァレリー”と言うのは、ジュンのクラスメイト。シンガポール人の女の子です。 いつぞやお話した事があるかもしれませんが、ジュンが好きで好きでたまらないと言うのは、彼女の事。 ”初恋”と呼ぶには、まだ余りにも拙い感情でしょうが、「僕は、クール(格好が良い事)で賢い女の子が好き!」と彼に言わしめた程、とてもしっかりとしていて明るく、そして優しい女の子なのです。
彼女が、こちらでの勉強を終えたお父さんと共に、また、シンガポールに帰ってしまうという事は、ジュンも知っていたらしいのですが、それがこんなに急に行ってしまうとは、夢にも思っていなかったよう。
その場は、もくもくと夕食を終え、また、普段の様子を取り戻したジュンだったのですが、やはり、彼女の帰国に相当ショックを受けていたらしいのです。
先程、やっとの事で眠りに付いたジュンの目には、まあるい、大きな涙のつぶが・・・。
「僕は、おじいさんになっても、ヴァレリーを覚えてる。死ぬまで、忘れない。」 「ヴァレリーも、ヴァレリーも僕の事、覚えていてくれるよね・・・。」
・・・ジュン、大丈夫。 ジュンはヴァレリーの事、ずっと覚えていられるだろうし、ヴァレリーもジュンの事、ずっと覚えてるよ、きっと。 それで、いつか必ず、また出会える日が来るはずだから、だから、泣かないで、ジュン。
ここに暮らしていると、毎年、毎年、この季節になると、いくつかの別れを経験します。 でもね、その人達と過ごした楽しい思い出と、そして、「また、どこかで、いつの日か必ず・・・」という願いを胸に、大きく手を振って、笑って見送る事にしているんです、私。
だからジュンにも、そういう想いを持ち続けて欲しいし、またやって来るであろう、新しい出会いをも大切にして欲しい。
「サヨナラだけが、人生だ。」 誰かが言った言葉があるけれど、私はそうは思わない。 「”出会い”がなければ、”サヨナラ”もない」のが人生でしょ?
ジュンのこれからの人生、沢山の別れを経験するだろうけれど、その別れの分だけの、素晴らしい出会いも経験するはず。だからこそ、その出会いを大切に、人と真摯に向き合える人間になって欲しい。
・・・彼の寝顔を見つめながら、ふと、そんな想いが胸に過ぎった私でした。
|